ドジャース対パドレスのナ・リーグ西地区首位攻防3連戦の初戦が24日(日本時間25日)、ドジャースタジアムで行われ、パドレスが九回にまさかのトリプルプレーを披露し、4-2で先勝しました。この勝利で、パドレスはワイルドカード争いで3位以内を確定し、プレーオフ進出を決めました。

 両チームとも残り6試合で、首位ドジャースに2位パドレスが3ゲーム差で迎えた大事な試合。先取点が欲しいところで、一回表を無失点に抑えたドジャースはその裏、先頭の大谷翔平が右翼へのエンタイトル二塁打を打ちました。この二塁打はシーズン95長打目で、1930年のベーブ・ハーマンを超える球団新記録。続くベッツの遊ゴロに相手失策が絡み、大谷は先制のホームを踏みました。        

 5万人を超える本拠地のドジャースファンの後押しもあって、ドジャースが主導権を握るかに思われたが、パドレスは二回、クロネンワースの2ランで逆転。四回にもボガーツ、クロネンワースの連続適時打で2点加え、パドレスが主導権を握りました。

 大谷は二回の第2打席は四球。五回の第3打席は左飛。七回の第4打席は空振りの三振。

 しかし、ドジャースは九回、絶対的な抑えのスアレスを攻め、3連打で1点返し、なお無死一、二塁で9番ロハス。次が大谷だけに、同点、逆転の期待が膨らんだが、ロハスの当たりは三塁ベース寄りの強いゴロ。捕球したマチャードは三塁を踏んでから二塁に送球、さらに一塁に転送され、トリプルプレーが完成して試合終了。

 大谷には打席が回らず、この日は3打数1安打で打率3割1厘で終わりました。

 敗れたドジャースはまだ2ゲーム差の首位だが、162試合の全日程終了後、両チームが勝率で並んだ場合、両チームの対戦成績は既にパドレスの勝ち越しが決まっているため、パドレスが地区優勝となります。

 このため、第2戦、第3戦は益々重要な試合となってきました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。