大リーグは22日(日本時間23日)、各地で行われ、日本選手が多くの球場で華々しい活躍を見せました。
まず、ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われたドジャース対ロッキーズ戦では、「1番、DH」で出場の大谷翔平が、5-4と1点リードされた九回裏、この回の先頭打者として打席に立ち、カウント2-1からのスプリットを捉えると、打球は右中間席に飛び込む起死回生の同点53号本塁打。続くベッツがサヨナラ弾を放ち、ドジャースは逆転サヨナラ勝利を飾りました。
大谷はこの試合、5打数4安打1打点1本塁打2盗塁で、打率は3割1厘とし、「打率3割、30本塁打、30盗塁」の「トリプルスリー」も視野に入ってきました。また日本選手最多記録の5試合連続の盗塁数は55まで伸ばし、マリナーズなどで活躍したイチローが持つ日本選手メジャー最多の56盗塁まであと1に迫りました。本塁打と盗塁は「53‐55」まで伸ばしました。得点数は今季128まで伸ばし、こちらもイチローが持つ日本選手最多記録127を23年ぶりに更新しました。
ドジャースの先発・山本由伸は3回、5安打、4三振、3四球、4失点と振るわなかったが、味方打線の援護で敗戦投手からは免れました。
サンディエゴのペトコパークで行われたパドレス対ホワイトソックス戦では、パドレスの先発・ダルビッシュ有が大リーグの日本選手で初めて通算2000奪三振に到達しました。1994奪三振で迎えたこの試合、一回に2個、二回に1個奪い、三回は3つのアウト全て三振で奪い、2000奪三振。大リーグ史上90人目で、記録を「2003」まで伸ばしました。
試合はパドレスが勝ったが、ダルビッシュは七回途中の1点リードされた場面で交代したため勝ち星は付かず、黒田博樹(ヤンキースなど)に並ぶ日米通算203勝の最多記録には届きませんでした。24日からはナ・リーグ西地区首位のドジャースと3ゲーム差で追う2位パドレスがドジャースタジアムで3連戦を行います。
シカゴのリグリーフィールドで行われたカブス対ナショナルズ戦では、カブスの先発・今永昇太が7回、6安打、4三振、無四球、無失点の好投で防御率を2.91とし、15勝目(3敗)を挙げました。次回登板で、2012年のダルビッシュ(当時レンジャーズ)、16年の前田健太(当時ドジャース)がマークした日本選手1年目最多の16勝目を狙います。
カブスの鈴木誠也は、4打数1安打1打点で、チームと今永の勝利に貢献しました。
ボストンのフェンウェイパークで行われたレッドソックス対ツインズ戦のダブルヘッダーでは、レッドソックスの吉田正尚が第1試合で4打数2安打、第2試合は4打数1安打1打点1盗塁で、チームの連勝に貢献しました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。