今季の大リーグプレーオフには、多くの日本選手が出場する可能性が高まっています。

 既にプレーオフ出場を決めたナ・リーグ西地区首位のドジャースには、メジャー7年目で初出場の大谷翔平、1年目の山本由伸がいます。同地区2位のパドレスはワイルドカード争い1位に位置しているためプレーオフ出場は濃厚で、13年目のダルビッシュ有と1年目の松井裕樹が所属しています。

 ワイルドカード争い3位のメッツに所属する2年目千賀滉大は、27日のブルワーズ戦でメジャー復帰する見込みで、プレーオフ出場の可能性も出てきました。カブスはワイルドカード5位で出場は厳しいが、何とか3位に入れば、3年目の鈴木誠也と1年目の今永昇太がいます。

 ア・リーグ西地区首位のアストロズには、シーズン途中にブルージェイズから移籍した菊池雄星がいます。ワイルドカード争い3位に0.5ゲーム差の4位タイガースには前田健太がいます。

 日本選手で初めてプレーオフに出場したのは、1995年の野茂英雄(ドジャース)。ナ・リーグ中地区第3戦に登板、5回7安打5失点で敗戦投手に。翌96年にはブレーブスと地区シリーズ第3戦に投げ、3回2/3投げて5安打5失点で、敗戦投手と、好結果を残すことが出来ませんでした。

 その後、99年に吉井理人(メッツ)がナ・リーグの地区シリーズと優勝決定シリーズに登板。2001年にはイチローと佐々木主浩が所属するマリナーズがプレーオフに進出。02年は新庄剛志(ジャイアンツ)が日本選手で初めてワールドシリーズに出場し、3試合で6打数1安打という成績を残しています。

 07年のワールドシリーズには松坂大輔、岡島秀樹両投手を擁するレッドソックスと、松井稼頭央が所属するロッキーズが対戦し、レッドソックスが世界一になりました。

 松井秀喜はヤンキース時代、何度もプレーオフに出場したが、特筆すべきは09年のワールドシリーズMVP受賞です。

 このほか、斎藤隆(06年ドジャース、09年レッドソックス)、ダルビッシュ有(レンジャーズなど4球団で出場)、青木宣親(14年ロイヤルズ)、ヤンキース時代、何度も経験した田中将大など、多くの日本選手がプレーオフに出場しています。

 多くの日本選手が出場予定の今季のプレーオフに、注目していきたいと思います。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。