ドジャース対ロッキーズ戦が20日(日本時間21日)、ドジャースタジアムで行われ、「1番、DH」で出場の大谷翔平は52号2ランを放ち、ア・リーグ本塁打トップのアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に1本差に迫り、両リーグ通じての「本塁打王」も視野に入ってきました。

 前日、6打数6安打で4打席目からは3打席連続本塁打を放った大谷。この試合は、連続打席安打、本塁打がどこまで伸びるか注目されたが、初回の第1打席に入る前、大型ビジョンに、「本塁打と盗塁」のこれまでのシーンをまとめた特別映像が流され、スタンドからはスタンディングオベーションが起きました。スタンドのファンに感謝、感激の表情、表現を送った大谷だっだが、打席では左腕フリーランドがカウント1-2から投げたナックルカーブに対し、空振り三振に仕留められ、記録は途絶えました。

 それでも三回、二死走者なしの第2打席では、フルカウントからスライダーを中前へクリーンヒット。

 さらに五回。1-2と1点リードされた二死二塁での第3打席で、フルカウントから高めのボール気味の速球を振り抜くと、打球速度177.2㌔、飛距離128.9㍍の打球がバックスクリーンに飛び込む逆転52号2ランとなりました。

 七回一死一塁での第4打席は、一塁内野安打で出塁すると、続くベッツの初球に二塁へ走り、今季52個目の盗塁に成功し、「52本塁打、52盗塁」となりました。

 大谷は4打数3安打2打点1本塁打1盗塁。前日と合わせると、10打数9安打12打点4本塁打3盗塁で、打率は2割9分7厘に跳ね上がり、3割目前となりました。

 試合は6-4でドジャースが勝利。ナ・リーグ西地区優勝へのマジックナンバーを「5」に減らしました。

 試合後、大谷は「スタンディングオベーションは素晴らしかった。うれしかった。チームは本塁打だけでなく、走塁など細かいプレーがしっかりできているのが好調の原因だと思う」と、本拠地に帰ってきて、温かく迎えてくれたファンに喜びを伝えていました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。