ドジャース対カブス戦が11日(日本時間12日)、ドジャースタジアムで行われ、ドジャースの「1番、DH」で出場の大谷翔平は初回に47号本塁打を放ち、2021年にマークした46本塁打を上回る自己新記録となりました。

 2点先制された後の一回裏、大谷はカウント1-2から左腕ウィックスのスライダーを真っ芯で捉えると、打球速度190.1㌔、飛距離123メートルの弾丸ライナーの右中間本塁打。これで、06年のデビッド・オルティス(レッドソックス)のDHシーズン最多記録にも並びました。

 また、大谷はメジャー7年間で通算218本塁打となり、韓国出身でレンジャーズなどで活躍した秋信守(チュ・シンス)が16年かけて積み上げたアジア出身選手最多本塁打記録にも追い着きました。

 大谷の本塁打で火のついたドジャース打線は、二死後に3連続本塁打などで4点追加し、5-2と逆転。

 大谷は二回、四球で出塁すると、今季48個目の盗塁に成功し、「47本塁打、48盗塁」となりました。

 カブスは三回、「3番、DH」で出場の鈴木誠也が右中間に2年連続20号ソロ本塁打を放ち、2点差に迫りました。しかし、ドジャースはその裏、二死二、三塁から大谷が中前2点適時打を放ち、打点を104に伸ばしてリーグ単独トップに立ちました。

 五回はカブスが4点返し、7-7の同点。大谷はその裏の二死二塁で第4打席が回ったが、中飛に倒れました。

 ドジャースは七回、二死一、三塁からラックスの中前適時打で勝ち越すと、八回は二死一塁からエドマンが右越え2点本塁打を放ち、10-7としました。

 カブスは九回無死満塁から犠飛で1点返したが、反撃もここまでで、10-8でドジャースが競り勝ちました。

 鈴木は3打数1安打1打点1本塁打で、打率は2割7分4厘。

 大谷は4打数2安打3打点1本塁打1盗塁で、打率は2割9分2厘。いよいよ「50‐50」に秒読み態勢になってきました。 

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。