日本選手4人が競演したドジャース対カブス戦が10日(日本時間11日),ドジャースタジアムで行われました。
最も注目されたのは、右肩腱板損傷で6月15日以来の登板となったドジャースの山本由伸。初回は2者連続三振の後、「3番、DH」で出場の鈴木誠也も見逃し三振に仕留めるなど、3者連続三振という、最高の立ち上がりを見せました。
二回も先頭のベリンジャーから三振を奪い、4連続三振となったが、二死一、二塁からクルーアームストロングに一塁強襲の適時打を打たれ、1点の先取を許しました。それでも三回は二度目の3者連続三振を奪うなど、スピード、コントロールとも十分に4回投げ、投球数59、被安打4、奪三振8、無四球、1失点という、上々の復帰登板を披露しました。
試合には6-3で逆転負けを喫したドジャースだが、山本の復活は、プレーオフを見据えて、大きな戦力となりそうです。
カブスの先発は、前回の登板で7回無安打の今永昇太。しかし、この日はエドマンの2打席連続、マンシーと、3本のソロ本塁打で3点奪われました。それでも八回に鈴木のこの試合2本目の安打となる中前適時打などで逆転してもらい、13勝目(3敗)を挙げました。
鈴木は5打数3安打1打点で、打率は2割7分3厘に上げました。
「50本塁打、50盗塁」を目指すドジャースの大谷翔平は「1番、DH」で出場したが、今永に対し、一回の第1打席は遊飛。三回の第2打席は無死一、二塁の好機に一ゴロ併殺打。五回の二死走者なしの場面では右中間への大飛球だったが、フェンス前で失速する右飛に終わりました。八回は、2番手のピアソンに大きな中飛に打ち取られました。
大谷は4打数無安打で打率は2割9分に下がり、「50-50」への数字は変動ありませんでした。
山本は復帰戦で好投、今永は13勝目、鈴木は3安打1打点という好結果だったが、大谷だけ4タコと、日本選手4人に明暗がくっきり現れた試合となりました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。