ドジャースの大谷翔平は6日(日本時間7日)、ドジャースタジアムで行われたガーディアンズ戦に「1番、DH」で出場、45号本塁打を放ちました。これで今季、45本塁打、46盗塁をマークし、前人未到の「45‐45」達成となりました。

 大谷は21試合を残し、シーズン「52本塁打、53盗塁」のペースで、「50‐50」も射程圏内に入ってきました。順調に本塁打を打ち続けられれば、47号は自己最多、48号は指名打者(DH)で最多、49号はアジア出身選手最多を塗り替える通算219本塁打、50号はドジャース球団記録を更新するなど、1本ごとに記録ずくめとなります。

 また、今季ア・リーグ本塁打トップのジャッジ(ヤンキース)は51本塁打ながら、7盗塁。ナ・リーグ盗塁1位のデラクルーズ(レッズ)は62盗塁で22本塁打。大谷はナ・リーグ本塁打トップながら盗塁数はナ・リーグ2位、両リーグでも2位と「本塁打、盗塁の二刀流」となっています。

 さらに、大谷はあと10盗塁で2001年にイチロー(マリナーズ)が記録した日本選手最多の56盗塁に並びます。2日には今季2度目の1試合3盗塁をマークしており、最多記録の更新にも期待がかかります。

 これまでの日本人打者のメジャーリーガーと言えば盗塁に代表されるスピードのイチローと、本塁打に代表されるパワーの松井秀喜(ヤンキースなど)がその代表でした。今季の本塁打と盗塁を量産する「打者専念」の大谷は、パワーとスピードを併せ持つ最強のバッターといえます。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。