野球のU-18(18歳以下)アジア選手権(7回制)は6日、台北で2次ラウンドが始まり、B組1位の日本は1-0でA組1位の台湾に勝利しました。同日行われたA組2位の韓国とB組2位のフィリピンの一戦は、韓国が10-0の五回コールドゲームで快勝。日本は7日に韓国と対戦し、2次ラウンドの上位2チームが8日の決勝に進出します。

 六回、この回先頭の山畑真南斗(高知・明徳義塾)のチーム初安打となる左前打を足掛かりに無死一、三塁の好機を作り、浜本遥大(広島・広陵)が投前にスクイズバントを決め、1点先取。この1点を藤田琉生(神奈川・東海大相模)ー坂井遼(東京・関東第一)の完封リレーで守り切りました。

 「U-18」の年代に当たる高校日本選抜が初めて海外に派遣されたのは、1955年。夏の甲子園終了後に結成されたチームがハワイに遠征、親善試合を行いました。近年は、毎年夏の甲子園大会後に選抜チームを結成し、世界大会、アジア選手権に参加するのが恒例となっています。

 世界大会は、81年に米国で第1回大会が開催され、97年までは毎年開催されていたが、その後は隔年開催となっています。開催されない年は、アジア選手権が行われます。

 日本は、世界大会期間が夏の甲子園開催期間と重なって、長らく大会には参加していなかったが、世界大会が夏の大会後に変わった2004年から、甲子園出場選手を含む日本代表チームが参加することになりました。しかし、準優勝は4回あったが、なかなか優勝できず、初優勝は23年でした。

 アジア選手権は、日本と韓国が各5回優勝、台湾が2回優勝しています。

 「U-18侍ジャパン」は、監督が日大三高(東京)の小倉全由・前監督で、選手は夏の甲子園大会で優勝した京都国際(京都)の中崎琉生投手ら18人が選ばれています。6度目の「アジアチャンピオン」になれるか、注目されます。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。