阪神対中日戦の甲子園球場での今季最終戦が5日行われ、阪神が2-1で中日を破りました。この結果、中日は今季、甲子園球場で0勝10敗1引き分けと、1勝も挙げられずにシーズンを終えることになりました。

 中日は、阪神の7安打を4安打上回る11安打を放ちながら、1点に終わるなどの拙攻で、接戦を競り負けました。立浪監督は「見に来てくれたファンに申し訳ない気持ちでいっぱい。最後までしっかり戦っていけるようにやっていくだけ」と、悔しさを押し殺すように語りました。

 中日の相手本拠地未勝利は1995年の横浜球場での横浜戦以来29年ぶりで、甲子園球場で10連敗以上は、1939年に13連敗して以来、85年ぶり。先発した大野も甲子園5連敗、屋外球場では11連敗となりました。

 中日は、日本で初めて人工芝球場となった後楽園球場で、76年から77年にかけて巨人に19連敗したことがあります。

 他チームでは、巨人は2017年8月11日の白星を最後に、マツダスタジアムで広島に13連敗したことがあります。ヤクルトは2010年から14年以上かけて、京セラドームで阪神に18連敗した記録があります。これは、「同一地方球場での同一カード連敗記録」として、最多かつ最長記録となっています。

 1954年から56年にかけて、大映スターズが南海ホークスに後楽園球場で21連敗したのが、プロ野球記録となっています。この記録は、54年5月5日のダブルヘッダー第1試合から、56年6月13日のダブルヘッダー第2試合まで、2年以上にわたり連敗を続けていました。 

 「野球は記録のスポーツ」と言われるが、同一球場の連敗記録だけでも、このように様々な記録が残っています。

     ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。