ドジャースの大谷翔平は2日(日本時間3日)、アリゾナ州フェニックスのチェースフィールドで行われたダイヤモンドバックスとの首位攻防第4戦に「1番、DH」で出場し、2安打、3盗塁をマークしました。

 一回に右前打で2試合ぶりの安打を放つと、四回は四球で出塁後、3試合ぶりに盗塁を成功。この時点で、大谷は初めて本塁打、盗塁とも「44」以上を記録した選手になりました。

 七回はこの日2本目の右前打で出塁後、二盗、三盗と立て続けに決め、46盗塁としました。1試合3盗塁は、8月3日のアスレチックス戦以来。今季は盗塁を50回試みて、失敗はわずか4回で、成功率は92%と高い数字をマークしています。

 これで、大谷は日本選手の最多記録に多くの部門でトップに立とうとしています。

 まず本塁打。シーズン最多は2021年のエンジェルス時代の大谷の46本で、あと2本で並び、3本で新記録となります。

 盗塁は、マリナーズ時代のイチローが01年に記録したシーズン56盗塁が最多で、あと10盗塁で並び、11盗塁で新記録となります。

 現在、「98」を記録している打点でも、ヤンキース時代の松井秀喜が05年に記録したシーズン116打点に、あと18打点で並び、19打点で新記録となります。

 シーズン最多得点は、01年イチローの「127」で、「109」で自己最多の大谷はあと18で並び、19で新記録となります。

 ドジャースの残り試合は24試合で、本塁打、盗塁、打点、得点とも、新記録達成の可能性は十分あると言えます。

 このほか、メジャー史上前人未到の「50本塁打、50盗塁」や、打率が3割を超えれば達成となる「打率3割、30本塁打、30盗塁」の「トリプルスリー」も、実現の可能性は大きいでしょう。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。