ドジャースの大谷翔平が「ヒリヒリする」という9月に突入した大リーグ。過去のメジャー6年間は、8月までに所属していたエンジェルスがプレーオフ進出の望みが消えて「ヒリヒリしない」9月になっていたが、ドジャース移籍の今季はナ・リーグ西地区で2位に6ゲーム差を付ける首位チームの一員として迎えました。
ダイヤモンドバックスとの首位攻防4連戦の最初の2戦を白星で終えたドジャース。しかし、アリゾナ州フェニックスのチェースフィールドで1日(日本時間2日)行われた第3戦は、二回に一挙8点先制され、苦しい展開となりました。
8月終了時点で、メジャー30球団中、2位のヤンキースに40点差をつける最多の729得点という打力を誇るダイヤモンドバックス。本塁打を含む7安打に四球を絡めて8点先制した打撃は、まさに大リーグナンバー1の打力を見せつけたものでした。
昨季は、100勝を挙げてナ・リーグ西地区優勝でプレーオフに進出したドジャースだが、最初に当たった同地区2位だったダイヤモンドバックスに初戦を11-2で大敗し、その後の2試合も敗れて3連敗で姿を消しました。
9月に入った最初の試合は、大量リードされて三回の守備からベッツとフリーマンをベンチに下げたドジャース。大谷も゙試合終盤に引っ込み、14−3で敗れました。
「ヒリヒリする9月」を勝ち抜き、プレーオフを制して、究極の目標である「ワールドシリーズ優勝」を成し遂げるには、大きな壁となるダイヤモンドバックス。
4連戦の初戦は10-5とリードした九回裏に4点入れられ、2戦目は初回に3連続本塁打しても、その裏に4点奪われて逆転を許したことがありました。
ダイヤモンドバックスとのゲーム差ゼロで首位ドジャースを追う3位パドレスも後半戦は好調で、3チームの争いは9月終了時点まで続く可能性もあります。
「ヒリヒリする9月」を制するのはどのチームか、目を離せない最後の戦いが始まりました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。