ドジャースの大谷翔平は30日(日本時間31日)、アリゾナ州フェニックスのチェースフィールドで行われたダイヤモンドバックス戦で、二回に今季43盗塁を決めると、八回には43本塁打を放ち、メジャー史上初の「43本塁打、43盗塁」を達成しました。ナ・リーグ西地区首位のドジャースと2位ダイヤモンドバックスとの首位攻防戦もドジャースが10-9で勝利を収め、ゲーム差を「5」に広げました。
また、同球場での本塁打は初めてで、大谷が本塁打を放っていない球場は、レッズの「グレートアメリカンボールパーク」、フィリーズの「シチズンズバンクパーク」、マリーンズの「ローンデポパーク」の3球場だけとなりました。
右肘の手術で「投打二刀流」ではなく、「打者専念」で臨んだ今季の大谷。打者としてここまで数々の記録を打ち立てました。7月13日のタイガース戦では、日本選手初のMLB通算200号に到達する29号を放つと、3日後のオールスターゲームでは、日本選手初となるフェンスオーバーの3ランを打ちました。
同月21日のレッドソックス戦では飛距離144.2㍍の特大弾で、日本選手初の4年連続30号。さらに25日のジャイアンツ戦では日米通算250号を達成。8月17日のカージナルス戦では35号を放ち、日本選手初のメジャー全30球団から本塁打を記録しました。同月23日のレイズ戦では史上6人目の「40‐40」を達成し、30日の前人未到の「43‐43」に繋げました。
今後も、「50‐50」や、「3割、30本塁打、30盗塁」の「トリプルスリー」、2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)以来12年ぶりとなる「三冠王」の期待も高まっています。
もちろん、どんなタイトルや記録より、「ワールドシリーズ優勝」が大谷の最大の目標であることは間違いないでしょう。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。