カブスの今永昇太は24日(日本時間25日)、フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われたマーリンズ戦に先発し、3試合ぶりの白星となる今季10勝目(3敗)を挙げました。メジャー1年目の日本人投手で2桁勝利を挙げたのは、昨季のメッツの千賀滉大以来、9人目となります。

 今永は一回から三回まですべて三者凡退と、最高の立ち上がりを見せました。

 鈴木誠也の2打席連続本塁打で3点リードして迎えた四回、ソロ本塁打を浴びたが、後続は封じました。

 6点リードの五回にもソロ本塁打を許したが、7イニングを4安打2四球、3三振、2失点に抑え、投球数99となったところで交代。味方の大量点もあって、14−2で大勝しました。

 この日投げたローンデポ・パークは、昨年のWBC決勝の米国戦で、今永が先発した思い出深い球場。決勝戦では2イニング投げ、4安打、1失点と、世界一につなぐ投球ができた験のいい場所で、今永にとって、さらに大きな印象を残す球場となりました。

 日本人投手で1年目に2桁勝利を挙げたのは、1995年の野茂英雄(ドジャース)13勝6敗。2002年の石井一久(ドジャース)14勝10敗。07年の松坂大輔(レッドソックス)15勝12敗。10年の高橋尚成(メッツ)10勝6敗8セーブ。12年のダルビッシュ有(レンジャーズ)16勝9敗。14年の田中将大(ヤンキース)13勝5敗。16年の前田健太(ドジャース)16勝11敗。23年の千賀12勝7敗。24年の今永となります。

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 1984年の王監督の時代から藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。