ドジャースの大谷翔平は23日(日本時間24日)、ドジャースタジアムで行われたレイズ戦で1盗塁を決め、1本塁打を放ったために、史上最速の出場126試合目で、史上6人目の「40本塁打、40盗塁」を達成しました。同日に「40‐40」を達成したのも、史上初でした。

 「1番、DH」で出場した大谷は、四回、先頭打者で第2打席を迎え、遊撃内野安打で出塁すると、一死後、3試合連続となる盗塁を成功させて、大リーグ7年目で初のシーズン40盗塁に到達しました。日本選手としてもイチローに次いで2人目の到達です。

 3-3の同点のまま迎えた九回、二死満塁で第5打席が回ってきました。左腕ポシャの初球のスライダーを振り抜くと、右中間席に飛び込む40号サヨナラ満塁本塁打となりました。大谷の40号到達は2年連続3回目で、2021年は8月18日に到達し、最終的には46本塁打。23年は8月3日に到達し、最終的には44本塁打でア・リーグ本塁打王になりました。

 大谷のメジャーでのサヨナラ本塁打は初めて。この日、5打数2安打4打点で、打率は2割9分2厘に上がり、打点はリーグトップに2打点差に迫る「92」に伸ばしました。

 大谷は自身の出場126試合目、チーム129試合目で「40‐40」を達成したが、このペースがシーズン終了まで続けば、「50‐50」の大台に乗ります。

 過去、「40‐40」を達成したのは、1988年のホセ・カンセコ(アスレチックス)の「42‐40」、96年のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)の「42‐40」、98年のアレックス・ロドリゲス(マリナーズ)の「42‐46」、2006年のアルフォンソ・ソリアーノ(ナショナルズ)の「46‐41」、23年のロナルド・アクーニャ(ブレーブス)の「41‐73」の5人です。

 このため、「50‐50」はもちろん、「45‐45」でも史上初の記録となります。

 記録ずくめの1日となった大谷。個人記録では、三冠王も射程圏内にあるが、最も望むのはチームの「ワールドシリーズ優勝」で、そのために結果として個人記録が達成される形になれば最高のシーズンとなります。

    ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。