中学生の硬式野球チームの日本一を競う「第18回全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ」の2回戦が21日行われ、世田谷西リトルシニア対東北楽天リトルシニア戦では、プロ野球の関係者が、登場しました。
まず、世田谷西リトルシニアの「5番、三塁」は、西武のおかわり君こと中村剛也の長男・勇斗です。1㍍81、95㌔の巨体は父親譲りで、打撃フォームもそっくりです。この試合の一回、一死一、三塁で、中村は強烈な当たりを右前に運びました。しかし、あまりに打球が速かったことと、スローモーな走塁で「ライトゴロ」に倒れました。
中村は「打った瞬間はライトへいい当たを打てた」と思ったそうだが、「打球が速すぎて、アウトになってしまった」と残念がっていました。それでも、持ち前のパワーは父親の遺伝を継いでいるようで、将来が期待される選手であることは間違いありません。
東北楽天リトルシニアの監督は、「哲平」の登録名で、楽天とオリックスで活躍した土谷鉄平。1回戦は愛知豊橋ボーイズ相手に10-0でコールド勝ちしたが、この日は日東北楽天リトルシニアに11-1でコールド負けを喫しました。
土谷監督は、中学時代、軟式野球でプレーしていたため、硬式野球を中学生の段階で扱うのは初めてです。「昨年の優勝チーム・世田谷西リトルシニアを倒さない限り、優勝はない」と、臨みました。しかし、思わぬ大敗に「自信を持って戦ったのに、失点を重ねてしまい、悔しい」と、土屋監督はうなだれていました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。