第106回全国高校野球選手権は、21日に準決勝2試合が行われるが、初のベスト4に進んだ青森山田(青森)は、第18回全日本中学野球選手権大会「ジャイアンツカップ」に出場した「弟」の青森山田リトルシニアとともに「中高で日本一」を狙っています。

 青森山田は、春夏通じて15度目の甲子園出場で、これまでの最高は1999年夏と、今春のベスト8。準決勝以上に挑むのは今回が初めてだが、2,3年の多くは、青森山田リトルシニア時代に全国制覇を経験しています。

 羽柴公祐主将もその1人で、「どういう戦いをすれば勝てるかは、自分たちの中では持っているつもり。それがいい方向にいくか、悪い方向ににいくかはわからないが、最後は自分たちの野球を貫いたチームが勝てるはず」と語ります。

 一方、「ジャイアンツカップ」に出場のリトルシニアチームは、20日の1回戦で、うるま東ボーイズ(沖縄)に4-2で勝ち、2回戦に駒を進めました。「弟」チームも、リトルシニアの全国大会で優勝しているものの、「リトルシニア」のほかに「ボーイズリーグ」、「ポニーリーグ」、「ヤングリーグ」、「フレッシュリーグ」で勝ち抜いてきた全国の32チームが参加する「ジャイアンツカップ」では、優勝の経験はありません。

 中條純監督は「ぜひとも中高での日本一を達成したい。高校の選手もほとんどリトルシニアチームを経てきており、ともに勝ち進むことは、相乗効果となると思います」と、鼻息荒く語っていました。

 そこで、高校、中学の「ダブル優勝」を目指しているわけだが、サッカーでは今年1月の全国高校サッカー選手権で4度目の優勝を果たし、全国中学校サッカー大会でも2012年と14年からの4連覇など実績を残しており、16年には「中高で日本一」を達成しています。

 21日は高校が準決勝の第2試合(午前10時35分開始予定)で、中学は午前10時開始予定の2回戦が東京・駒澤大学祖師谷グラウンドで行われるが、勝ち進んで、ともに頂点を極めることが出来るのか、注目されます。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。