ドジャースの大谷翔平は17日(日本時間18日)、セントルイスのブッシュ・スタジアムで行われたカージナルス戦に「1番、DH」で出場し、1本塁打、2盗塁で今季38本塁打、37盗塁と、史上6人目の「40本塁打、40盗塁」に秒読み態勢に入りました。
また、カージナルス戦での本塁打はメジャー通算209本目で初めてで、大リーグ全30球団から本塁打を記録しました。
一方、ブッシュ・スタジアムでも初アーチで、これで大谷が本塁打を打っていない30球団の本拠地球場は、マーリンズのローンデポ・パーク、レッズのグレートアメリカンボールパーク、フィリーズのシチズンバンク・パーク、ダイヤモンドバックスのチェイス・フィールドの4球場となりました。
大谷は一回、四球で出塁すると、次打者ベッツの打席で二盗を成功させ、今季36盗塁。三回、先頭で迎えた第2打席は、2ストライクからの4球目のワンバウンドしたナックルカーブに三振だったが、捕手が三塁側にボールをそらし、振り逃げで出塁。3番フリーマンの打席で、この日2個目の盗塁を決め、盗塁数を37に伸ばしました。
五回は二死走者なしで第3打席を迎え、カウント1-1からのナックルカーブにやや泳がされながらもジャストミートすると、21度という低角度の打球速度180㌔とい弾丸ライナーで右翼フェンス裏のブルペンに、飛距離117㍍で飛び込みました。
8月の成績は、試合前の時点で、14試合に出場して61打数10安打の打率1割6分4厘、5本塁打、10打点と低迷し、13日のブルワーズ戦で37号を放った後は、17打数1安打、1四球と精彩を欠いていただけに、久々の安打となる38号に、ドジャースベンチはほっとした表情でした。
しかし、試合は5-2でカージナルスが勝ち、3ゲーム差以内で3チームがひしめくナ・リーグ西地区の優勝争いで、首位のドジャースにとって、痛い敗戦となりました。また、フリーマンが試合途中で右手首負傷のため交代し、前日に右肘炎症で負傷者リストに入ったグラスノーとともに、投打の主力の故障は優勝争い、プレーオフ進出をかけた戦いが続く終盤戦に向け、ドジャースにとっては早期復帰を祈るのみとなりました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。