大リーグ、プロ野球、高校野球と「野球花盛り」だが、8月19日からは、中学生の軟式、硬式の全国大会が始まります。
「第46回全国中学校軟式野球大会」は、19日~23日、福井県の敦賀市総合運動公園野球場などを主会場に行われます。
「第18回全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ」は19日~25日、東京ドームで開会式と決勝戦を行うなど、東京ドームを主会場に、首都圏各会場で行われます。
高校生より年齢が上の野球でも軟式野球の大会があり、草野球人口では軟式の方が圧倒的に多いが、主要大会は硬式野球がメインとなっています。
しかし、中学生では軟式と硬式が並立する形で存在しています。そして、小学生で野球をやっていた子供たちを、「中学ではどちらに進ませるか」を、親も子供も悩んでいるのが現状です。
軟式は中学校の部活動で行っているケースが多く、主に平日の授業終了後に練習を行っています。硬式は、地域のクラブチームに所属し、主に土日に練習するケースがほとんどです。
軟式は部活動のため、練習は校庭で行うなど金銭的な負担が少なく、軟式球は安全面で優れているため故障の可能性が低いのはメリットといえます。デメリットは、野球経験のない先生が指導に当たるなど、指導者に恵まれにくい点が挙げられます。
硬式のメリットは、高校野球を目指す生徒は、硬式球に3年早く触れることが出来ることが挙げられます。また、硬式では有力な指導者がチームを率いる事が多いことも有利な面です。デメリットは、金銭面の負担、故障の可能性が軟式より高いことです。
軟式は、春と夏に全国大会が行われます。硬式は、各連盟によって全国大会が行われ、8月にジャイアンツカップというリーグを超えて日本一を争う大会が開かれます。
軟式出身者では、イチロー(マリナーズなど)、柳田悠岐(ソフトバンク)、大野雄大(中日)らがいます。硬式出身者は大谷翔平(ドジャース)、ダルビッシュ有(パドレス)、坂本勇人(巨人)らがおり、軟式でも硬式でも大リーグやプロ野球の選手になることに差はないと言えるでしょう。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。