ナ・リーグ西地区首位のドジャースと同中地区1位のブルワーズの対戦が12日(日本時間13日)、ミルウォーキーのアメリカンファミリーフィールドで行われ、左手骨折から46試合ぶりに復帰のベッツが先制11号2ラン、大谷翔平が追撃の36号2ランと、ドジャースはMVP経験者2人の活躍でブルワーズを破りました。しかも勝利投手は、左肩手術から復帰4試合目で、今季未勝利だった210勝投手のカーショーと、ドジャースにとって、最高の一戦となりました。

 ドジャースの上位打線の打順は「大谷、ベッツ、フリーマン」のMVPトリオで、ベッツ故障前の「ベッツ、大谷、フリーマン」から変えました。また、ベッツの守備位置も、故障前の遊撃手から、右翼手に変わりました。ベッツは外野手でゴールドグラブを6度受賞しており、本職に戻った形になります。

 三回、二死三塁で第2打席を迎えたベッツは、6月6日以来の本塁打となる左越えの2ランを放ち、先制。

 さらに五回、無死一塁で大谷第3打席が回りました。先発右腕のペラルタに対し、3ボールからの4球目の外角ボール気味の直球を流し打ちすると、打球速度172㌔、飛距離129㍍の打球は左中間席に吸い込まれました。3試合ぶりの一発は、本塁打争いで35本で並んでいたオズナ(ブレーブス)を抜いて、3試合ぶり本塁打となりました。

 ドジャースは2点差に迫られた七回、二死走者なしから大谷が四球で出塁すると、すかさず今季33個目の盗塁に成功。続くベッツの右前適時打で大谷が生還。リードを3点に広げました。

 カーショーは5回2/3を投げ、投球数83、被安打3、与四球2、失点1で、2番手以降の投手にバトンタッチ。リリーフ陣がリードを守り切り、昨年9月23日以来の勝ち星を挙げました。

 ベッツが復帰戦で1本塁打を含む2安打、3打点、1盗塁。最近不調気味だった大谷が36号2ランで2打点、1盗塁で、5-2で勝利のドジャースは大谷とベッツで全得点を入れ、カーショーが今季初勝利。

 一時は2位チームにゲーム差10以上付けていたドジャースが、故障者続出でこの試合前まで3.5ゲーム差に迫られていました。この危機感から、ベッツの復帰で、再び上昇ムードに乗っていく可能性が出てきました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。