パドレス対ドジャース戦が31日(日本時間1日)、サンディエゴのペトコパークで行われたが、ドジャースの先発は通算210勝で、復帰2戦目のカーショー。パドレスの先発は、7月25日の前回の登板でノーヒットノーランを達成した通算53勝のシーズ。ベテランの大投手と28歳で全盛期の投手の投げ合いが期待されました。

 しかし、カーショーは制球力、球威とも精彩を欠き、3回2/3で6安打、失点7で早々と降板してしまいました。

 一方、シーズは、直近3試合で22イニング投げ、被安打2、30奪三振と、驚異的な成績を残しているが、単にこの3試合だけ好調だったわけでなく、2022年のホワイトソックス時代には、「先発14試合連続自責点1以下」というMLB記録を作っています。

 また、この年の9月3日のツインズ戦では、九回二死までノーヒットノーランの快投を見せていたが、当時ア・リーグの打率1位だったアラエスに中前打を許し、惜しくも大記録を逃した経験を持ちます。25日のノーヒットノーラン達成の時は、現在パドレスのチームメイトになったアラエスから祝福を受けていました。

 ただ、この日「1番、DH」で出場した大谷翔平とは、通算11打数3安打で、うち本塁打が2本、打率2割7分3厘と、大谷が得意にしています。

 2人の対戦は注目されたが、一回の大谷の第1打席は、フルカウントからナックルカーブを打って、二塁ゴロに倒れました。

 三回の第2打席は、一死一塁でフルカウントから四球を選びました。

 五回の第3打席は、二死三塁で、カウント3-1からの5球目を打って二ゴロに倒れ、大谷対シーズは2打数無安打、1四球で、シーズに軍配が上がりました。

 シーズは5回2/3を投げ、投球数101、被安打3、奪三振6、与四球3、失点1の好投で11勝目(8敗)を挙げました。

 投手戦が予想された試合で、まさかの一方的な展開となってパドレスが8−1の勝利。ナ・リーグ西地区首位ドジャースと2位パドレスのゲーム差は4.5に縮まりました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。