巨人の新外国人、ココ・モンテス内野手(27)が26日、横浜スタジアムで行われたDeNA戦に代打で登場すると、来日初打席で右翼線へ二塁打を打ちました。

 2-2の同点の七回、二死走者なしで中川皓太投手の代打で登場すると、アンドレ・ジャクソン投手の高めの153㌔の速球をコンパクトなスイングで捉え、右翼線のライン際に落ちる二塁打となりました。

 モンテスは「2球目の甘い球を逃さず、うまく捉えることができて、もう最高の気分。日本での初安打の記念球は、大切にしていきたい」と、喜びをかみしめていました。

 米大リーグロッキーズ傘下の3Aアルバカーキから加入した右投げ、右打ち。5月に加入したエリエ・ヘルナンデス外野手に続く、シーズン途中での補強となりました。3Aでは2022年、23年に20本塁打以上をマーク。今季は64試合に出場し、打率3割3分5厘、9本塁打、47打点をマークしていました。

 巨人の阿部慎之助監督は、前半戦首位でターンしたレース展開について「ヘルナンデスがいなかったらと思うとゾッとする。彼が打って、今もずっと出続けてくれているから、この位置にいると思う」と振り返りました。

 そのヘルナンデスに加えて加入したモンテス。指揮官はモンテスのポジションについて「三塁、遊撃を基本とし、開幕から全試合先発出場を続ける吉川尚輝内野手を休養させる試合では二塁守らせる」方針で、「まずは代打で起用して実力でレギュラーの座を取れるかどうか判断する」と、厳しい方向性を示しました。

 モンテス、さらに二軍から戻ってきた坂本勇人内野手らが、レギュラー争いをすることでチーム内の競争が激化すれば、混戦のセ・リーグを抜け出す戦力強化となっていくのは間違いないと思います。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。