ドジャース対ジャイアンツ戦が25日(日本時間26日)、ドジャースタジアムで行われ、ドジャースの「1番、DH」で出場した大谷翔平は、プロ12年目で日米通算250本塁打を打ちました。

 4-4の同点で迎えた八回、ドジャースはアーメドの中越え本塁打で勝ち越した後、大谷に第5打席が回ってきました。大谷は右腕アンダースローのT・ロジャースが投げた内角スライダーを引っ張ると、高々と上がった打球は右翼ポール際に吸い込まれ、今季31号、日米通算250号(日本48本、米国202本)を樹立しました。試合は6−4でドジャースの勝利。

 「250号は意識していなかった」と試合後語った大谷だが、この試合で打てたことは大きな意味がありました。というのも、ドジャースの先発は通算210勝左腕のカーショー。左肩手術のため、昨年10月7日以来292日ぶりの登板でした。

 大谷はエンゼルス時代、カーショーとの対戦は11打数0安打、4三振と完ぺきに抑え込まれ、四球もないため、一度も出塁すらしていません。大谷本人も「おそらく、一番打ててない投手」と評していた3度のサイヤング賞受賞投手。

 そのカーショーが今季初先発する日に、大谷も援護の打撃をしたいと打席に向かいました。、

 1-2の1点リードされたドジャースは四回、一死二塁からK・ヘルナンデスの右中間適時二塁打、バーンズの三塁線適時打で逆転。さらに二死一塁から大谷翔平に第3打席が回ってきました。四球、投ゴロだった大谷はここで左中間二塁打。3打席目で初めて打てました。

 カーショーは四回を投げ終えたところで、6安打、6三振、2四球、2失点だったが、球数が72球となったため、ドジャースのロバーツ監督は手術後の初登板ということを考慮して、この回で降板させたが、尊敬するカーショーと初めて同じベンチで戦う試合で打てた本塁打に、大谷本人は価値を認めたのでした。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。