ドジャース対ジャイアンツのナ・リーグ西地区同士の対戦が22日(日本時間23日)、ドジャースタジアムで行われたが、ドジャースの先発は何と「ライアン」。あの「ノーラン・ライアン」なら知っているが、ドジャースの「ライアン」は初めて聞く名でした。
それもそのはず、メジャー初登板、初先発の右腕リバー・ライアン(25)だったのです。
そのライアンが5回1/3を投げ、投球数73、被安打4、奪三振2,与四球3、失点1、自責点0の好投を披露しました。
スコア1―1の場面で降板したため、勝ち負けは付かなかったが、ライアンの好投がドジャースの3−2の勝利を呼び込んだのは間違いありません。
シーズン最多奪三振383、通算最多奪三振5714の両方のメジャー記録を持つ「ノーラン・ライアン」と同じ名を持つ新人投手。
一方でライアンは、大学時代に内野手との二刀流で、2021年にパドレスからドラフト11巡目で指名され、22年にドジャース入りしたという、「二刀流」の系譜も持っています。
相手ジャイアンツの先発は、前年のサイ・ヤング賞投手のブレイク・スネルで、メジャー初先発のルーキーには荷が重いかと思われたが、堂々と投手戦を展開しました。
ルーキーの好投に、「二刀流」の先輩・大谷翔平はバットで援護するかと思ったら、大谷はノーヒット。代わりにT・ヘルナンデスが1本塁打、2適時打でドジャースの全得点を叩き出す活躍を見せました。
これでドジャースは、オールスターゲーム後の後半戦は無傷の4連勝と乗って来ました。
先発投手陣に故障者が続出していたドジャースだが、ルーキー投手の好投で連勝を続けることができました。
これからはカーショーなど実績のある先発陣が戻って来るドジャース。単なる「1勝」でなく、重みのある勝利だった気がします。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。