第106回全国高校野球選手権の地方予選が各地で花盛りだが、2024年のプロ野球界に最も多くの選手を輩出している高校はどこか、調べてみました。

 ベスト10の1位は、大阪桐蔭(大阪)の21人。今年41歳になる中村剛也(西武)が最年長で、中日に移籍した中田翔、昨季の本塁打王・浅村栄斗(楽天)らが名を連ねています。

 2位は横浜(神奈川)の19人。最年長の涌井秀章(中日)をはじめ、WBCでも活躍した近藤健介(ソフトバンク)、昨季25本塁打を放った万波中正(日本ハム)らがいます。

 3位は広陵(広島)の14人。野村祐輔(広島)と小林誠司(巨人)の07年夏の甲子園準優勝バッテリーが最年長で、有原航平(ソフトバンク)らがOBです。

 4位は花崎徳栄(埼玉)の13人で、17年夏に全国制覇した時の清水達也(中日)らがいます。5位は東海大相模(神奈川)の12人で、菅野智之(巨人)ら。6位は中京大中京(愛知)の11人で、09年夏の優勝投手・堂林翔太(広島)が最年長です。

 7位は仙台育英(宮城)と履正社(大阪)の各10人で、仙台育英は松原聖弥(巨人)が最年長、履正社は3度のトリプルスリーを達成した山田哲人(ヤクルト)が代表選手。9位の9人は5校で、北海(北海道)、敦賀気比(福井)、智辯和歌山(和歌山)、九州国際大付(福岡)、福岡大大濠(福岡)です。

 一方、選手の中には、プロ野球選手だった父の後を追う息子がいます。広島の新井貴浩監督(47)を父に持つ兵庫県・甲南高校の颯真(そうま・3年)選手。15日の西脇高校戦では、五回一死二、三塁で代打で登場。左犠飛を放ち、公式戦初打点を記録しました。その後、一塁守備に就き、12-0の勝利のウイニングボールをつかんで、笑顔を見せていました。

 高校野球を経てプロ野球、さらに大リーグと、選手たちの夢は広がります。その最初の目標の「甲子園出場」を目指して、球児たちの躍動は、真っ最中です。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。