米大リーグ、ドジャースの大谷翔平は16日(日本時間17日)、テキサス州アーリントンのグローブライフ・フィールドで行われたオールスターゲームに、ナ・リーグの「2番、DH」で出場し、三回、無死一、二塁で右翼席に先制の3ラン本塁打を放ちました。

 日本選手の球宴での本塁打は、2007年のイチロー(マリナーズ)以来だが、この時はオールスター史上初のランニング本塁打で、日本選手のフェンス越えの本塁打は、大谷が初めてです。

 初回の第1打席に四球を選んだ大谷は三回、無死一、二塁で第2打席が回ってきました。ア・リーグ3番手の右腕ハウク(レッドソックス)が投げた2ボールからの3球目の甘いスプリットをフルスイングすると、打球速度166.9㌔、飛距121.9㍍の打球が右翼席に飛び込みました。

 五回、一死走者なしでの第3打席は快速球右腕のミラー(アスレチックス)のカウント1-2からのスライダーを空振りの三振に倒れ、大谷はここで交代。2打数1安打3打点1本塁打1三振1四球でした。

 大谷は「少しバットの先だったかもしれないが、角度的にも完全に入ると、打った瞬間思いました。オールスターでの初ホームランは、やはりうれしい」と、初本塁打の感触をかみ締めていました。

 メジャー移籍1年目で出場の今永昇太(カブス)は、四回にナ・リーグ4番手で登板。この回先頭のゲレーロJr(ブルージェイズ)を149㌔の直球で二ゴロ、続くラッチマン(オリオールズ)をスイーパーで空振りの三振、3人目のセミエン(レンジャーズ)を149㌔の直球で左飛に打ち取り、球宴初登板を三者凡退で締めました。投球内容は1回、投球数16、奪三振1、無失点でした。

 今永は「大谷君が3ランホームラン打ったので、僕が打たれてはカッコ悪いと思って投げたが、抑えられて良かった」と、初の球宴登板を振り返っていました。

 試合はア・リーグが5-3で勝ち、MVPは五回に勝ち越しの決勝2ラン本塁打を打ったデュラン(レッドソックス)でした。

 出場した日本選手2人とも活躍し、記憶に残るオールスターゲームとなりました。

    ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。