巨人は11日、米大リーグ・ロッキーズ傘下の3Aアルバカーキのココ・モンテス内野手(27)を獲得したと発表しました。背番号は「39」。

 モンテスは、米マイアミ出身。身長1㍍83、体重90㌔の右投げ右打ち。2018年からロッキーズのマイナーでプレーし、昨年は3Aパシフィックコーストリーグで打率3割1分7厘、2年連続20本以上となる22本塁打、89打点をマーク。同リーグで打率2割9分8厘、18本塁打、99打点だった現在巨人で活躍するエリエ・ヘルナンデス外野手(29)以上の好成績を残しました。その結果、昨年は一時期、メジャー初昇格も果たしました。

 特徴は強肩で、二遊間を主に内野ならどこでも守れる強打者です。今季は3Aの同リーグで64試合に出場し、打率3割3分5厘、9本塁打、49打点の成績を残しています。打率はリーグトップでした。

 巨人は、5月途中に入団したヘルナンデスが「3番、中堅」に定着。丸、吉川、ヘルナンデス、岡本和、大城卓の「1-5番」の上位打線が固定されてからチーム状態が上がり、「混セ」の中で首位に立っています。

 現状では、二塁は吉川が定着しているので、遊撃を守る可能性が大きいと言えます。伝統的に巨人は遊撃には日本選手が入ることが多く、過去、長嶋第1期監督初年の1975年のジョンソンや、97年のカステヤーノなどの例があるが、珍しい布陣と言えます。

 阿部監督が期待するのは、何よりヘルナンデスに続くハングリー精神あふれるプレーだと思います。

 巨人で活躍した外国人野手と言えば、大リーグで活躍したクロマティや、ヤクルトでの実績を残して巨人入りしたラミレスが最も印象に残るが、ヘルナンデスに続き、モンテスも日本の野球に合うことができれば、優勝に向けての貴重な戦力になることは間違いありません。

 巨人は早ければ12日のDeNA戦(東京ドーム)にも、坂本が一軍復帰する予定だが、モンテスの加入で、内野手争いは益々激しくなりそうです。

    ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。