ドジャースの大谷翔平は7日(日本時間8日)、ドジャースタジアムで行われたブリュワーズ戦に「1番、DH」で出場し、2盗塁を決めて、今季20盗塁まで伸ばしました。28本塁打の大谷は「20本塁打、20盗塁」を今季メジャー30球団最速で達成し、史上6人目の「40‐40クラブ」加入の可能性も出てきました。

 0-0の三回、一死走者なしで第2打席が回った大谷は、カウント3-1から左腕カイケルの外角高めのシンカーを打って中前打。続くスミスの3球目に二盗に成功したかに見えたが、スミスが守備妨害を取られ、アウト。大谷は一塁へ戻されたが、フリーマンの2球目に二盗成功で今季19個目。さらにT・ヘルナンデスの3球目にフリーマンとのダブルスチールとなる三盗成功で、盗塁数は20個に到達しました。

 これで「20本塁打&20盗塁」は2年連続3度目だが、自己最多の26盗塁を記録した2021年は8月28日に20盗塁到達なので、シーズン半分を折り返したばかりの91試合での到達は自身最速です。

 28本塁打の大谷が40本に達する確率は高く、40盗塁も十分可能な数字となってきました。

 1シーズンに40本塁打と40盗塁を同時に達成した集団を「40‐40クラブ」と称し、過去5人が成し遂げています。ホセ・カンセコ(アスレチックス)が1988年に42本、40盗塁で達成したのが最初。その後、96年のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)が42本、40盗塁で、98年にアレックス・ロドリゲス(マリナーズ)が42本、46盗塁で、2006年にアルフォンソ・ソリアーノ(ナショナルズ)が46本、41盗塁で、23年にロナルド・アクーニャJr(ブレーブス)が41本、73盗塁で名を連ねています。

 別のリーグでの2年連続本塁打王に加え、三冠王、「40‐40クラブ」と、「ワールドシリーズで勝つ」こととともに、大谷が目指すものは増える一方です。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。