米大リーグのオールスター戦(16日、テキサス州アーリントン)の先発野手を決めるファン投票の結果が3日(日本時間4日)、発表され、ドジャースの大谷翔平はナ・リーグの指名打者(DH)部門で選ばれました。

 ア・リーグのエンゼルス時代を含め、4年連続4度目の選出となったが、4年連続出場は、日本選手ではイチロー(マリナーズ時代)以来2人目で、両リーグでの選出は日本選手としては初めてのことです。

 DH部門でファン投票による4年連続選出は史上初で、ドジャースからはファン投票でただ1人選ばれました。

 2007年にはイチローが右越えにオールスター史上初のランニング本塁打を打ってMVPを獲得しました。しかし、柵越えの本塁打は日本選手はだれも打っていません。ナ・リーグトップを独走する27本塁打を放つ大谷には、日本選手初の球宴アーチとイチロー以来のMVP獲得が期待されます。

 そのために、大谷にとって、有利な点があります。球宴の舞台が、エンゼルス時代に相性の良かったレンジャーズの本拠地で、2020年に開場した「グローブライフ・フィールド」であることです。今季は同球場での試合はまだないが、昨季までの32試合で打率2割9分4厘、8本塁打を放っています。

 19年まで戦った同球場に隣接する「グローブライフ・パーク」でも14試合で打率4割3分2厘、4本塁打で、テキサス州アーリントンは大谷にとって縁起の良い「パワースポット」と言えます。

 オールスター前日に行われる「ホームランダービー」には参加しない意向であるうえ、今季は投手との「二刀流」も封印しているため、オールスターだけ「打者専念」で臨むことが出来ます。

 バットでの大谷の活躍を期待したいと思います

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。