米大リーグは2日(日本時間3日)、各地で行われ、ドジャースの大谷翔平は「1番、DH」で出場し、27号2ランを含む5打数3安打2打点と活躍、通算500打点を達成。カブスの鈴木誠也はフィリーズ戦に「4番、DH」で出場し、11号3ランを放つなど4打数2安打3打点。マーリンズ戦に「6番、DH」で出た吉田正尚は5打数3安打1打点と、3打者とも打棒を奮った一日でした。

 大谷は1点を追う七回無死一塁で、右腕マルティネスの1ボールからの2球目、内角高めのスライダーを捉えると、打球は高く舞い上がって右中間へ。打った瞬間に本塁打を確信した大谷は走り出さず、打席の中で立ち止まって打球の行方を見つめていました。この一打で、499打点だった大谷は、780打点のイチロー、760打点の松井秀喜に次ぐ日本選手3人目の500打点に到達しました。

 ナ・リーグ本塁打争いでは、2位のオズナ(ブレーブス)に6本差を付ける独走状態に入った大谷だが、オールスター戦(16日・テキサス州アーリントン)の前日に行われる「ホームラン競争」を辞退する意向を同日、明らかにしました。「手術した右ひじのリハビリもあるので、スイングのボリュームが多いイベントは、今回は恐らく出ない方向で進むんじゃないかと思う」と話しました。

 鈴木は5点を追う九回に意地の3ラン。内角の速球を捉えると、中堅方向へ高々と舞い上がった打球はフェンスを越えました。今季11号は、メジャーでの日本選手歴代では、大谷(198本)、松井(175本)、イチロー(117本)、城島健司(48本)に次ぐ単独5位のとなる45本目のアーチとなりました。

 一方、MLBドラフトリーグのトレントン・サンダーでプレーする佐々木麟太郎内野手も同日、フレデリック・キーズとの試合で初回に4号満塁本塁打を放ちました。佐々木は岩手・花巻東高校を今春卒業し、米スタンフォード大学に9月に入学するが、その間に同リーグでプレーしており、高校通算歴代1位の140本塁打をマークした長打力を、米国でも発揮しています。

 大谷、鈴木、吉田、佐々木と、日本選手の打撃が光り輝きました――。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。