ジャイアンツ対カブス戦が27日(日本時間28日)、サンフランシスコのオラクルパークで行われ、カブスの先発・今永昇太は3点リードの六回に3失点で、同点のまま降板。8勝目(2敗)はなりませんでした。、

 二回まで無安打に抑えていた今永は三回、四球、中前打で無死一、二塁のピンチを迎えたが、1番スレーターを三ゴロ、2番ラモスを空振り三振、3番フローレスを二飛に打ち取りました。

 五回終了時点で66球、1安打無失点で、スコアも3-0。勝利投手の権利を得ていたが、六回に思わぬ落とし穴が待ってが待っていました。

 先頭のスレーターに左前打を許し、二死からチャプマンの右前打で一、二塁のピンチを迎えました。ここでソレアに左中間二塁打でまず1点。さらに今永のホームベースかなり前にたたきつけた暴投で三塁走者が生還して1点差。二死三塁でマトスの当たりはボテボテの一塁付近に飛んだゴロだったが、一塁手の拙守(記録は内野安打)で、同点となりました。

 ソレアに打たれた二塁打は高めの速球を弾き返されたわけだが、好調時なら空振りの取れた球。回転数が落ちたのか相手打者の研究が進んだのか、いろいろな説があるが、今永はなぜ打たれたのか検証する必要があると思います。暴投は明らかに勝ちを急いだ結果だと見られます。

 結局6回、93球、5安打、3三振、2四球、3失点で防御率は3.07と、一時は0点台だったのが3点台に上昇しました。前回登板では10失点で、今回は雪辱登板だったわけだが、完全復活は、次回の登板に持ち越されました。

 「4番、左翼」で出場の鈴木誠也は2点を先制し、なおも二死一塁で迎えた三回の第2打席で、相手投手・ヒックスの初球のシンカーを捉え、右越え適時三塁打を放ち、今永を援護しました。この日は5打数2安打1打点で、打率は2割6分6厘。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。