ドジャースの大谷翔平は25日(日本時間26日)、敵地でのホワイトソックス戦に「1番、DH」で出場し、初回に24号の今季2度目の先頭打者本塁打を放ち、1955年のロイ・キャンパネラ以来69年ぶりチーム5人目の9試合連続打点をマークしました。

 大谷は一回、カウント2-2から、右腕フレクセンの投げたカーブをやや詰まりながら右中間に打ちました。打球速度がメジャー7年目で最も遅い150.9㌔、飛距離115㍍の打球を右翼手は手を伸ばしてグラブを出したが、それをかすめてスタンドイン。大谷は二塁ベース近くまで走ったところで味方ベンチの選手の指摘を受け、一塁に戻ってベースを踏み直す珍しいシーンも見られました。これで6月10本目の本塁打。

 1-3と2点リードされた三回の第2打席は、先頭打者として打席に立ったが、際どいボールを見極めて四球を選び、一死後、フリーマンの左越え2ランでドジャースは同点に追い着きました。

 同点の四回は、二死一、三塁で第3打席が回り、1ストライクからひざ元のカットボールを巧みに拾い、一、二塁間をゴロで抜ける技ありの勝ち越し適時打を放ち、ドジャースは4-3とリードしました。

 六回の二死一塁での第4打席は、左腕バンクスのフルカウントからのシンカーを空振り三振に仕留められました。

 九回の一死走者なしでの第5打席は右腕ブレビアがカウント1-2から投げた155㌔のフォーシームに空振り三振に倒れました。この試合、大谷は4打数2安打2打点1本塁打で、打率3割2分、24本塁打、60打点となりました。

 試合はドジャースが4-3で逃げ切りました。2番手で登板した30歳でメジャーデビューのピーターセンは、3戦目で2勝。

 大谷の6月の月間2けた本塁打は2021年(13本)、23年(15本)に続いて3度目だが、過去2度はいずれも月間MVPを獲得し、その年のリーグMVPにも輝いています。「打つべき球をしっかり見極めて打つことが出来ている」と試合後に語った大谷。好調の6月にあと何本本塁打を上積み出来るか、注目されます。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。