ロッキーズ対ドジャース戦が20日(日本時間21日)、コロラド州のクアーズフィールドで行われ、「1番、DH」で出場の大谷翔平は初回に先頭打者本塁打となる21号を放ち、20号で並んでいたオズナ(ブレーブズ)を抜いて、ナ・リーグ単独トップに立ちました。

 一回、左腕ブラックが投げたカウント2-1から4球目の真ん中へ入っていたシンカーを素直にセンターへ打ち返すと、打球速度163.3㌔、飛距離130.1㍍の打球は、中堅手がジャンプするも捕球できず、バックスクリーンに飛び込みました。

 先頭打者本塁打は、ドジャース移籍後初で、自身では2022年5月22日のアスレチックス戦以来2年ぶり7本目となりました。また、5試合連続安打でメジャー通算775安打とし、並んでいた青木宣親を抜いて、イチロー(3089安打)、松井秀喜(1253安打)に次ぐ日本選手歴代3位に浮上。5試合連続打点は、自己最長タイとなりました。

 二回、二死一、三塁の好機で第2打席を迎えたが、相手バッテリーは勝負を避け、カウント3-1から四球となりました。

 四回、一死走者なしで第3打席を迎え、フルカウントから空振りの三振に倒れました。

 六回、無死走者一塁でカウント2-2から5球目を打って中飛に仕留められました。

 八回、二死走者一塁で第5打席を迎え、カウント0-1から一塁走者テーラーが二盗。一塁が空いたところで申告敬遠。この日は3打数1安打1打点1本塁打の打率3割1分8厘となりました。

 試合は四回までに5点入れたドジャースが、ロッキーズの反撃を六回の2点、八回の1点に抑え、九回は抑えのフィリップスを投入して三者凡退、5-3で逃げ切りました。

 大谷は直近5試合で4本塁打とし、77試合目で21号は、年間44本ペースと、本塁打王を獲得した昨季に匹敵します。得意とする6月後半に、いよいよ量産モードに突入したようです。

    ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。