ロッキーズ対ドジャース戦が18日(日本時間19日)、コロラド州のクアーズフィールドで行われ、ドジャースは4-9と5点リードされた九回、満塁、3ランの2本塁打で逆転勝利を収めました。

 ドジャースにとって、この試合は「お祭り」のような展開となりました。

 まず5点リードされた六回、第3打席の先頭・大谷は2ボールから甘く入ったスライダーを捉えると、打球速度181.9㌔、打球角度30度で、飛距離145㍍の特大弾をバックスクリーンに打ち込みました。これでブレーブスのオズナに並ぶリーグトップの20号に到達したが、4年連続20号は、日本選手単独1位となりました。145㍍の飛距離は今季メジャー全体の中でも最長で、昨季6月3日の150㍍に次ぐ、自身2番目。

 2打席連続アーチを狙った4点を追う七回二死一、二塁の第4打席は、右中間に弾丸ライナーを放ったが、ダイビングキャッチを見せた中堅手のスーパープレーに阻まれて中直に倒れ、ドジャースの反撃ムードは萎んだかに見えました。

 しかし5点を追う九回、今季安打を打ったら20戦無敗神話を持つロハスのこの日初安打などで一死満塁の好機を作ると、代打ヘイワードの満塁本塁打で1点差。一死走者なしで大谷の左前打などで二死一、二塁とすると、T・ヘルナンデスが逆転3ランを打ちました。

 七回から「敗戦処理」の形で4番手登板の英国出身投手・ピーターソンは八回まで投げ、30歳でメジャーデビュー戦初勝利。

 MLB公式サイトによると、ドジャースが九回に5点以上リードされた試合で逆転勝ちしたのは、1929年6月25日のニューヨーク・ジャイアンツ戦以来、95年ぶり。

 大谷は5打数2安打2打点で、通算打率3割1分6厘(4位)、20本塁打(1位)、49打点(5位)。

 「今季メジャー最長本塁打」、「21戦無敗神話」、「30歳メジャーデビュー戦初勝利」、「95年ぶり5点差以上の九回逆転勝利」で、ドジャースの「お祭り」は終わりました。 

   ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。