米大リーグは9日(日本時間10日)、全米各地で行われ、シンシナティのグレートアメリカンボールパークで行われたレッズ対カブスでは、カブスの先発の今永昇太が5月1日以来の6勝目(1敗)、「2番、DH」で出場の鈴木誠也は5打数3安打とともに活躍し、レッズに4-2で勝ちました。

 カブスは一回、鈴木の二塁打などで3点先制。中4日で登板の今永はその裏、2三振を含む三者凡退で終え、二回は安打を許したが無失点。三回はメーリにソロ本塁打を浴びたが、以降は無安打で六回まで投げました。七回は3連打で1点失ったが、結局、6回2/3を投げ、5安打、7三振、1四球の失点2で勝利投手に。また、規定投球回数に達し、防御率1.96でリーグ3位に入りました。

 左脇腹の痛みで前の試合欠場していた鈴木は、今季3度目の1試合3安打をマーク、打率を2割7分2厘に上げました。

 ニューヨークのヤンキースタジアムで行われたヤンキース対ドジャース戦では、ドジャースの「2番、DH」で出場の大谷翔平は、試合前まで8勝1敗で最多勝争い2位、防御率1.82で1位の右腕ギルと対戦しました。

 一回、一死走者なしでの第1打席はカウント1-1から157㌔の速球に差し込まれて浅い中飛に倒れました。

 三回、二死走者なしの第2打席は、カウント2-1からチェンジアップを打ち右飛に終わりました。

 五回は2-2と同点に追い着いた直後の二死二塁で第3打席が回り、ワンストライクからチェンジアップを打って左飛。

 ヤンキースのギルは六回二死後、Tヘルナンデスに16号勝ち越し本塁打を浴びたところで、降板しました。

 ドジャースは2点リードされた八回、先頭の大谷が第4打席で左翼線二塁打を放ち、フリーマンの三塁ゴロの間に三塁へ。さらにスミスの右犠飛で大谷が生還し、1点差に迫りました。

 しかし、ヤンキースはその裏、ジャッジの24号本塁打で再び2点差とし、勝負を決めました。

 大谷は4打数1安打で打率は3割1分。この3連戦、ジャッジは11打数7安打、3本塁打と長打力を発揮したのに対し、大谷は13打数2安打、本塁打ゼロで、現状の2人の好不調の差が明確に出ました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。