ヤンキース対ドジャース戦が8日(日本時間9日)、ヤンキースタジアムで行われ、ドジャースの「2番、DH」で出場の大谷翔平は12打席ぶりの安打となる左前適時打を放ち、11-3の勝利に貢献しました。

 ヤンキースの先発は、投球ごとにクイックで投げたり、大きく右足を上げて打者のタイミングをずらしたり、スリークォーターやサイドから投球するなど、変則投法の投手として有名な左腕投手・コルテスです。

 ドジャースは一回、一死走者なしで大谷に第1打席が回ったが、コルテスは通常の投球フォームで投げ続け、フルカウントからの外角低めのカットボールに大谷は空振りの三振に仕留められました。

 三回は1-1の同点の一死一、三塁で大谷に第2打席が回り、カウント2-2から外角高めの153㌔の直球を勝ち越し左前適時打。しかしヤンキースはその裏、ジャッジの22号ソロ本塁打で同点に追い着きました。

 六回、先頭打者として第3打席が回った大谷は、2ストライクから、コルテスが急にサイドから投げた変則投法による外角低めのスイーパーに泳がされ、三飛に終わりました。結局、コルテスはこの回途中で降板しました。

 八回、マウンドには3人目の右腕ケインリーが登板。無死一塁で打席に立った大谷は内角高めの153㌔の直球を引っ張り、二塁手の失策で出塁。ドジャースは一死満塁からT・ヘルナンデスの左中間満塁本塁打で8-2となり、勝負を決めました。

 大谷は、九回二死一塁からの第5打席で四球。この日は4打数1安打1打点で、打率3割1分1厘。

 大谷には、アストロズのガルシアが赤ちゃんを抱っこするように腕を揺らす「揺りかご投法」で、揺さぶるように投げるシーンが何度か見られたが、大谷に対する変則投法は、他の投手も含めて、これからも試みられると思います。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。