パイレーツ対ドジャース戦が5日(日本時間6日)、ピッツバーグのPNCパークで行われ、「2番、DH」で出場のドジャースの大谷翔平はバックスクリーンに5試合ぶりの15号2ランを放ちました。
パイレーツの先発は、昨年のドラフト全体1位で、速球は最速164㌔を誇るルーキー右腕のスキーンズ(22)。カリフォルニア生まれの新人は高校時代、エンゼルスの大谷を見て育ったそうで、「二刀流の選手であり、ドラフトされるまでは私もそうなりたかった」。言葉通り、大学時代は投手と捕手の二刀流でプレーしていたことで知られています。
一回、一死走者なしで大谷に第1打席が回り、160㌔を超える速球ばかりで攻められ、最後は163㌔のフォーシームで3球三振に仕留められました。
第2打席は三回、二死一塁。フルカウントからの6球目、真ん中の161㌔の直球をフルスイング。打球速度170㌔、飛距離126・5㍍の打球は高々とバックスクリーンに飛び込みました。PNCパークでは初の本塁打で、メジャー全30球団の本拠地制覇に、あと5球場となりました。
第3打席は五回、一死一塁で、カウント1-1からの直球を捉えて右前打を放ちました。
第4打席は七回、一死走者なしで剛腕サウスポー・チャップマンの165㌔の速球に空振りの三振。
第5打席は八回、二死二、三塁で右腕ホルダーマンから右翼フェンス前の大きな当たりだったが、右飛に終わりました。結局、この日は5打数2安打、2打点、1本塁打で打率は3割2分2厘。試合は10-6でパイレーツが打ち勝ちました。
大谷の6月の成績は、2021年が打率3割9厘、13本塁打23打点、23年は打率3割9分4厘、リーグ最多タイ記録の15本塁打29打点と、好結果を残しています。6月最初の本塁打が飛び出したこの試合をきっかけに、今季も「本塁打量産の6月」となるか、注目していきたいと思います。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。