プロ野球交流戦のロッテ対阪神戦が31日、ゾゾマリン球場で行われ、ロッテが5-4で勝って10連勝を飾りました。

 ロッテは九回に高部の犠飛で追い着いたが、これで3夜連続で九回に追い着く驚異的な粘りを見せました。さらに延長十回に小川が押し出し四球を選んでサヨナラ勝利を収めました。

 ロッテは、2005年に12連勝した時以来、4分けを挟み、19年ぶりの10連勝。14戦負けなしは、大毎時代に1分けを挟み18連勝で19戦負けなしだった1960年以来、64年ぶりです。この時の18連勝は54年の、南海と並ぶプロ野球記録でもあります。最近では、2016年に大谷翔平(ドジャース)が所属していた日本ハムが15連勝をマークしました。

 大リーグの連勝記録は1916年のジャイアンツの26連勝で、2位は2017年のインディアンスの22連勝。これに続く21連勝は2チーム、20連勝は3チームがマークしています。

 ロッテは、5月は15勝4敗4分けでリーグ2位に浮上し、2勝2分けの勝率10割で交流戦1位に躍り出ました。

 交流戦は2位に3勝1敗で楽天と巨人が並んでいるが、セ・リーグで勝ち越しているのは巨人だけです。阪神は0勝3敗、ヤクルトは0勝2敗2分けの勝率0割で11位と最下位に並び、10位は1勝3敗の中日。全体でもパ・リーグは13勝8敗2分けなのに対し、セ・リーグは8勝13敗2分けとパの5つの勝ち越しです。

 過去18回の交流戦ではパが15回勝ち越すなど「パ高セ低」となっているが、今年もパがセを圧倒しています。そのパ・リーグを引っ張っているのが10連勝のロッテ。ロッテ、並びにパ・リーグの快進撃をセ・リーグが止められるか、行方が注目されます。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。