米大リーグは29日(日本時間30日)、全米各地で試合が行われ、ニューヨークのシティ・フィールドでのメッツ対ドジャース戦では、ドジャースの「2番、DH」で出場した大谷翔平が10試合、46打席ぶりの14号2ランを含む5打数2安打3打点の活躍で、メッツを10-3で破る原動力となりました。

 ドジャースは五回、一死二塁で大谷に第3打席が回り、1ストライクの2球目、左腕ピーターソンの内角シンカーを捉えて打球速度183・6㌔の中前適時打を放ち、8打席ぶりの安打で3-0とリードを広げました。

 さらに八回、二死二塁で迎えた第5打席では、2ストライクから右腕ロペスの4球目の154・3キロのツーシームをジャストミート、打球速度165・8㌔、飛距離116㍍で左中間席に飛び込み、打率3割3分、14本塁打、38打点となりました。 

 大谷は、シティ・フィールドではメジャー7年目で初本塁打。これでメジャー30球団本拠地球場すべての本塁打制覇まで、あとレッズ、フィリーズ、マーリンズ、カージナルス、パイレーツ、ダイヤモンドバックスの6球場を残すだけとなりました。

 ミルウォーキーのアメリカンファミリーフィールドで行われたブルワーズ対カブス戦では、カブスの先発今永昇太が4回1/3、投球数81、2本塁打を含む8安打、1三振、1四球の7失点でメジャー初黒星(5勝)となり、防御率も0・84から1・86に悪化しました。

 カブスの「2番、右翼」で出場した鈴木誠也は、6試合連続安打をマークする5打数2安打1打点で、打率は2割5分4厘となりました。試合は10-6でブルワーズの勝利。

 サンディエゴのペトコパークで行われたパドレス対マーリンズ戦では、パドレスの先発ダルビッシュ有が3回、投球数66、6安打、2三振、1四球、3失点(自責点2)で今季最短タイの3イニングで降板し、9-1で敗れたため、3敗目(4勝)を喫しました。また、野茂英雄に並ぶ日米通算201勝目もお預けとなりました。

 大谷は久々の快音を響かせ、鈴木はマルチ安打を放ったが、今永とダルビッシュはがっくり肩を落とし、日本選手にとって明暗の別れた一日となりました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。