西武は26日、松井稼頭央監督(48)が休養し、渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM)が監督代行を兼務すると発表しました。渡辺GMは28日の中日戦から指揮を執ります。

 松井監督は就任2年目で、昨季は5位、今季もここまで15勝30敗の最下位に低迷していました。球団内でチーム立て直しの議論を進め、26日の試合後、松井監督との話し合いを経て決定しました。

 松井監督は「結果の世界。期待に応えられなかったのは申し訳ない」と話しました。渡辺GMは「チーム全体を見る立場として責任を感じている。ここから上を目指して戦っていく」と語りました。

 プロ野球では、シーズン途中の時は監督「解任」ではなく「休養」にするケースが見られます。これは、解任してしまうと契約上の問題があったり、正式に監督を就任させなければならないため、休養という形式とし、「代行監督」としてシーズン後、正式に新監督を就任させたいという思惑があるからです。

 2000年以降のシーズン途中の監督交代は以下の通りです。

 02年9月25日横浜=森祇晶→黒江透修、03年4月23日オリックス=石毛宏典→レオン、03年9月7日中日=山田久志→佐々木恭介、08年5月21日オリックス=コリンズ→大石大二郎、09年5月17日横浜=大矢明彦→田代富雄、10年5月26日ヤクルト=高田繫→小川淳司、12年9月25日オリックス=岡田彰布→森脇浩司、14年6月4日西武=伊原春樹→田辺徳雄

 4月、5月といった開幕後間もない時期に交代が多いのは、新体制で巻き返しを図るには早い方がいいという理由だと思われます。西武も、「交流戦」が始まる時期の交代で、「出直し」を図る意向だと感じられます。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。