巨人の坂本勇人内野手(35)の記録ラッシュが続いています。22日の中日戦(東京ドーム)では三回に二塁打を放ち、福本豊(阪急)の449本を抜いて史上2人目の通算450本に達しました。

 「2番、三塁手」で出場した坂本は、三回無死一塁から変化球をライナーで左翼線に運びました。塁上で「450二塁打」と書かれた記念ボードを受け取り「通算450二塁打は光栄なことだけど、今までも考えてきていないので、あまり感情的なことはないです」と振り返りました。

 坂本は35歳5か月、2143試合で達成。相手ベンチから見ていた歴代1位の中日の立浪和義監督は35歳9か月、2112試合で記録しており、年齢では立浪監督を抜きました。立浪監督は「おそらく坂本が二塁打記録は抜くと思う。ベンチから見ていても、本当にいい選手だと思う」と話していました。

 通算二塁打数のベスト5は①立浪和義(中日)487②坂本勇人(巨人)450③福本豊(阪急)449④山内一弘(広島)448⑤金本知憲(阪神)440=所属は達成時。

 また、坂本はこの試合が今季初の4安打で、猛打賞(1試合3安打以上)も188度目となりました。猛打賞のベスト5は①張本勲(ロッテ)251②川上哲治(巨人)194③坂本勇人(巨人)188④長嶋茂雄(巨人)186⑤野村克也(西武)180=所属は達成時。

 一方、安打数も通算2363本まで伸び、「打撃の神様」の川上哲治の2351本を上回る史上13位に付けています。あと8本で「3度の三冠王」の落合博満(日本ハム)を抜き、長嶋茂雄の2471本も今季中に抜いてベスト10に入ることも予想されます。

 坂本が、多くの「プロ野球記録」にどこまで迫り、追い抜いていくのか、見守っていきたいと思います。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。