ソフトバンク対楽天戦が21日、みずほペイペイドームで行われ、ソフトバンクが23安打の猛攻で21-0と圧勝しました。ソフトバンクの21得点以上は、2016年5月24日のオリックス戦での22得点以来、8年ぶりです。

 球団最多はダイエー時代の03年8月1日のオリックス戦での29-1の「29得点」で、これは2リーグ制後最多記録。プロ野球記録は1940年4月6日に阪急が南海を32-2で勝った「32得点」が最多です。また、四回に10得点入れたが、これは南海時代の1961年5月7日のダブルヘッダー2試合目に記録した1イニング12得点の球団記録に迫るものでした。

 20点差以上の完封勝利は、05年3月27日のロッテ戦以来。一方、楽天の20点差以上の完封負けは05年3月27日に26-0で敗れて以来2度目で、20点差以上の完封負けを2度喫したのは史上初の出来事です。

 五回終了時のスコアが20-0。五回までに20点以上挙げたのは史上8度目。そのうちソフトバンクはダイエー時代の03年7月27日の25点を筆頭に5度記録しています。

 個人記録では、今宮健太が四回に三塁打を2本マークしました。1イニング2本の三塁打は1リーグ時代の46年7月25日に阪神の金田正泰が巨人戦の五回に、同年9月7日に中部日本の杉浦清がゴールドスター戦の九回に記録して以来、78年ぶり3度目で、2リーグ制後は初めてのことです。

 大リーグでは、20世紀以降ではア・リーグは2007年にレンジャーズがオリオールズ戦で記録した30-3の「30得点」が、ナ・リーグでは2020年にブレーブスがマーリンズ戦で29-9の「29得点」が最多です。19世紀には1883年にブレーブスの前身にあたるボストン・ビーンイーターズが36-7の「36得点」が最多記録です。

 高校野球では、1998年の夏の青森大会2回戦で東奥義塾が深浦に122-0で勝った「122得点」が最多記録となります。

 ソフトバンクの本拠地球場で、訪れたファンの大半がソフトバンクファンだったため、お祭り騒ぎの雰囲気だったのは何よりで、逆の立場だったら暴動が起こりかねない展開でした。また、これだけ一方的な展開なのに、ソフトバンクの4投手が完封リレーでまとめたことは、凄さを感じました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。