米大リーグは19日(日本時間20日)、各地で行われ、パドレスのダルビッシュ有はアトランタでのブレーブス戦で今季4勝目を挙げ、日米通算200勝を達成しました。203勝の黒田博樹、201勝の野茂英雄に次ぐ3人目。ドジャースの大谷翔平はロサンゼルスでのレッズ戦の延長十回二死一、二塁で右翼にサヨナラ打を放ち、3-2で勝利。サヨナラ打はエンゼルス時代の2020年9月4日(同5日)のアストロズ戦以来4年ぶりとなりました。

 ダルビッシュは一回表、味方に3点先取してもらい、その裏のマウンドに。二死から二塁打され、得点圏に走者を背負ったが、4番オルソンをナックルカーブで空振り三振に仕留めました。これで自己最長を更新する19イニング連続無失点をマーク。その後も球威、制球とも申し分ない内容で五回まで2安打6三振1四球の無失点で切り抜け、勝利投手の権利を得ました。

 結局7回投球数99で2安打9三振1四球の無失点。試合は9-1でパドレスが勝利、日米通算200勝を達成しました。

 日米200勝は黒田203勝(日124、米79)、野茂201勝(日78、米123)、ダルビッシュ200勝(日93、米107)の3人で、楽天の田中将大は197勝(日119、米78)であと3勝に迫っています。

 大谷はこの日、第1打席は空振り三振、第2打席は左飛、第3打席は死球、第4打席は一塁内野安打で、スコア2-2で延長戦に入りました。そして十回、二死一、二塁から右腕ディアスの内角低めの151㌔の直球を打って右翼へのサヨナラ安打。ドジャースでは初、メジャーでは2度目の快打に、ナインからシャンパンをかけられるなど祝福されました。

 大谷は4打数2安打1打点で、打率は3割5分3厘と上げて、ナ・リーグトップに返り咲きました。

 昨年春のWBCで日本代表「侍ジャパン」が世界一に輝いた時の中心選手だったダルビッシュと大谷が、同じ日に記録を打ち立てた記念すべき日となりました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。