ロッテ対日本ハム戦が17日、ゾゾマリン球場で行われ、ロッテの先発・佐々木朗希は1-1の引き分けで勝ち星こそ付かなったものの、8回2安打12三振2四球1失点の好投を披露しました。
1週間前の敵地・エスコンフィールドでは、自己ワーストの5四球で自己ワーストタイの5失点を喫し、敗戦投手となった佐々木。同じチームに連敗どころか、同一シーズンに2敗した経験もありません。さらにチームは日本ハムに3月31日から7連敗中で、8連敗となれば10連敗した2014年7~8月以来、10年ぶりにの屈辱となるだけに、エースとして負けられないゲームでした。
初回から気合が感じられました。先頭のスティーブンソンの2球目に159㌔を記録すると、フォークボールで3球三振に仕留めました。二回には万波の4球目に今季最速の162㌔を計測。六回には水野、スティーブンソンの連続三振で今季最多タイの10三振を奪いました。
七回無死二、三塁のピンチでも、細川の犠飛による最少失点にとどめ、逆転のホームを踏ませることはありませんでした。結局、八回まで投げ、12奪三振をマーク。「自分らしい投球ができました。次につながる投球ができました」と、前向きな言葉が口をつきました。
ただ、課題も浮かび上がりました。前回登板に続いて3盗塁を許したことです。四回、松本剛に初安打を許すと、二盗、三盗を決められました。三回の盗塁も含め、いずれも変化球を投げた時でした。投球フォームの癖なのか、配球の傾向を分析されているのか――。
佐々木がチームのエースから日本のエース、さらに将来メジャーに移籍して活躍するためにも、課題を克服していくことが求められます。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。