カブスの今永昇太が敵地で行われたブレーブス戦に先発し、五回まで98球を投げ7安打無失点、3四球8奪三振と好投しました。味方の援護がなく、6勝目とはならなかったが、防御率は試合前の1・08から0・96と、両リーグで唯一の0点台となりました。

 今永は粘りの投球でした。三者凡退だったのは二回の1イニングだけで、その他の4イニングは毎回2人以上の走者を出す苦しい内容。それでも初回は二死一、二塁でデュバルを空振り三振、三回は二死一、三塁でオルソンを見逃し三振、四回は二死満塁でアクーニャを右飛などと、要所を締めました。

 防御率が両リーグで公式記録となった1913年以降、デビューから8試合の防御率としては、今永の0・96は歴代4位になります。1位は81年のフェルナンド・バレンズエラ(ドジャース)の0・50、2位が45年のデーブ・フェリス(レッドソックス)で0・75、3位は67年~68年のシスコ・カルロス(ホワイトソックス)の0・95となっています。

 今永は「ストレートのクオリティは良かったとは思いますけど、自分自身がすごくブレーブス打線に対して慎重になって、五回までしか投げられなったのが悔しい。あともう1イニング投げられるような投球をしたかった」と、5回98球に達したことに、反省を残したようです。

 それでも、ナ・リーグ東地区6連覇中の強豪・ブレーブス相手に無失点で切り抜けた辺りは、心技体の充実ぶりが伺えました。

 「2番、右翼」で先発した鈴木誠也は4打数1安打で打率2割8分8厘。試合はブレーブスが2-0で完封勝利を飾りました。

 敵地のジャイアンツ戦に先発したドジャースの山本由伸は、5回2/3を投げ、5安打投球数84、2四球6奪三振、4失点で、勝ち負けは付きませんでした。 

 腰の張りで1試合欠場した後、「2番、DH」で出場の大谷翔平は、5打数2安打1打点で打率は3割5分4厘。試合はドジャースが延長十回、6-4で競り勝ちました。

 パドレスの松井裕樹は本拠地のロッキーズ戦に4番手で登板し、1回1安打投球数15、無四球1奪三振、無失点で、勝ち負けは付きませんでした。試合は5-4でロッキーズが勝ちました。 

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。