中日対巨人戦が8日、バンテリンドームで行われ、巨人の堀田賢慎投手(22)が2勝目を挙げました。
堀田は2022年8月以来の先発で、チェンジアップを有効に使って、140㌔台半ばの直球をスピード以上に威力ある球とし、5回2/3を投げ6安打、2三振、1四球の無失点という上々の投球を見せました。
堀田は岩手県花巻市生まれで、中学時代は花巻リトルシニアに所属。高校は青森山田高校に進み、甲子園出場は成らなかったが、19年のドラフト会議で巨人から「外れ1位」の指名を受け、入団。この日の勝利がプロ通算4勝目となりました。
堀田の出身地、「花巻」は日米の野球界を席巻しています。
「花巻東高出身」としてはドジャースの大谷翔平をはじめ、ブルージェイズの菊池雄星、巨人のドラフト1位の西舘勇陽、米国のスタンフォード大学に進学した佐々木麟太郎らが名を連ねています。
これに加え、堀田が「花巻生まれ」として、新たに注目を集めようとしています。
これまでも桑田真澄、清原和博らがOBのPL学園や松坂大輔、筒香嘉智らの横浜高校など、プロ野球選手を多く排出した高校はあリました。
しかし、大阪や横浜のような大都会ではなく、人口10万人足らずの岩手県の一地方都市が、これほど野球界で話題になっているのは何故なのでしょう?
花巻出身の宮沢賢治が創作した「雨ニモマケズ風ニモマケズ」の詩のような粘り強さだけではない気がしますがーー。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。