米大リーグは6日(日本時間7日)、各地で行われ、ドジャースの大谷翔平はロサンゼルスのドジャースタジアムでのマーリンズ戦に「2番、DH」で出場し、3試合連続の11号2ランをバックスクリーンに放ち、本塁打争いで両リーグ単独トップに立ちました。

 3戦連発は昨年7月以来、通算7度目。3打数2安打2打点、2盗塁の活躍でチームも6-3で勝ち、連勝を5に伸ばしました。打率は3割7分に上昇し、リーグトップを堅持。打点も27で首位のオズナ(ブレーブス)に6点差の3位タイに上がりました。

 大谷は一回、2点先制された無死一塁の場面で、第1打席に立ちました。カウント2-2から右腕ムニョスの投げた外角高めの155㌔の直球をジャストミート。打球速度173・1㌔、飛距離134・4㍍は中堅後方のネットに突き刺さり、同点2ランとなりました。これで6打席連続安打もマークしました。

 四回には一死一塁から、第3打席に立ち、打球速度163㌔の痛烈な当たりで一、二塁間を抜ける安打。3試合連続、今季16度目のマルチ安打を記録しました。

 また、大谷はこの日、先月29日から今月5日までの週刊MVPに選ばれました。この間、5試合で21打数11安打の打率5割2分4厘、3本塁打、7打点でした。大谷の受賞は8度目で、両リーグでの受賞は野茂英雄、イチローに続いて日本選手3人目。

 カブス戦に先発したパドレスのダルビッシュ有は、古巣シカゴのリグレーフィールドで5回を3安打無失点の好投で2勝目(1敗)を挙げ、日米通算198勝としました。ダルビッシュ降板の後の六回から2番手で登板した松井裕樹は2ランを浴び、2/3回を1安打2失点。試合は6-3でパドレスが勝ち、勝率5割に復帰しました。

 五回まで投げた時点でスコアは0-0。自軍の援護点がなければ勝利投手の権利を得られないところだったが、六回表にパドレス打線が打者10人の攻撃で一挙6点奪い、権利が発生しました。

 これでダルビッシュは、田中将大(楽天)と並んでいた日米通算197勝から1勝上積みして198勝と、単独3位になりました。以下の通り、あと2勝で日米通算200勝、あと6勝で単独トップに立つが、今季中の両方の達成は、十分可能だと思います。

 ①黒田博樹203勝(日本124、米国79)②野茂英雄201勝(日本78、米国123)③ダルビッシュ有198勝(日本93、米国105)④田中将大197勝(日本119、米国78)⑤石井一久182勝(日本143、米国39)

    ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。