ナ・リーグ西地区のドジャースは最近3年間の勝利数が106勝、111勝、100勝。ナ・リーグ東地区のブレーブスは88勝、101勝、104勝で、いずれもナ・リーグを代表する強豪チームです。その両雄が3日(日本時間4日)からドジャースタジアムでの3連戦を迎えました。

 注目された選手は、昨季のア・リーグMVPでエンゼルスからドジャースに移籍した大谷翔平と、ナ・リーグMVPのブレーブスのアクーニャJr。この2人は、打つだけでなく走力にも定評があります。3年間の本塁打数と盗塁数は、大谷が46本、26盗塁、34本、11盗塁、44本、20盗塁。アクーニャJrは24本、17盗塁、15本、29盗塁、41本、73盗塁。

 さて、2人の初戦のプレーを見ていきます。

 ブレーブスは一回、二塁走者アクーニャJrが三塁盗塁を狙って投手からの牽制アウト。直後にライリーが本塁打を打っただけに、ブレーブスにとって痛い牽制死でした。

 ドジャースは0-1と1点リードされた三回、一死走者なしで大谷が四球を選びました。二死後、スミスの2球目に大谷は二盗に成功、今季6個目。その後、スミスの中前打で同点のホームを踏みました。

 ブレーブスは1-2と1点リードされた八回、一死走者なしでアクーニャJrが左越えソロ本塁打を放ち、同点。

 ドジャースはその裏、一死走者なしで大谷がこの日2個目の四球。二死後に投手の牽制の際に今季7個目の盗塁を記録したが、得点には至りませんでした。

 ドジャースは2-3と1点リードされた延長十回、一死二塁で打席には大谷。エンゼルス時代の同僚イグレシアスから外角低めのチェンジアップを、同点中前適時打。

 試合は延長十一回、ドジャースが一死一、三塁からパヘスの中前適時打でサヨナラ勝利を収めたが、この試合、随所で勝敗を左右するプレーを見せたのが昨季の満票MVP2人。4日、5日も2人のプレーには目を離せません。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。