ソフトバンク対西武戦が28日、みずほペイペイドーム福岡で行われ、西武は延長12回、二死満塁から捕逸で、2日連続のサヨナラ負け(スコア2-3)を喫しました。
西武の延長試合は、昨年6月15日の巨人戦で延長10回に2-3で敗れて以来、15連敗となりました。これは、2リーグ制以降のプロ野球ワースト記録を更新。1リーグ時代は1940年ー41年の朝日の17連敗(4分けを挟む)が最長です。
西武のサヨナラ負けは今季6度目で、4月だけで5度を記録。月間5度は、2017年8月の広島以来7年ぶり。西武としては01年8月の6度以来23年ぶり2度目です。
劇的な幕切れとなることが多い延長戦だが、各種記録を見ていくと、以下のようになります。
大リーグは、1920年5月1日のドジャース対ブレーブスの延長26回が最長で、試合時間は3時間50分。
プロ野球は、1942年5月24日の大洋軍対名古屋軍の延長28回が最長で、試合時間は3時間47分。この試合、大洋軍は野口二郎、名古屋軍は西沢道夫が先発したが、両投手とも完投しています。
大リーグ、プロ野球とも延長回数の割に試合時間は短いが、プロ野球の最長試合時間は、1992年9月11日の阪神対ヤクルトの延長15回、3-3の引き分けの6時間26分(抗議による37分の中断が含まれる)。
高校硬式野球は、1933年8月19日の夏の甲子園準決勝戦の中京商(愛知)対明石(兵庫)の延長25回。
高校軟式野球は、2014年8月28日~31日の全国選手権準決勝の中京(岐阜)対崇徳(広島)の延長50回で、試合時間は10時間18分。
延長戦15連敗を喫した西武の松井稼頭央監督は「何とか粘って粘って、1イニング、打者1人を投手全員で抑えていこうと思ったんだけどね」と、険しい表情を見せるだけだったが、この泥沼から抜け出せるのは――。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。