ドジャース対ナショナルズが16日(日本時間17日)、ドジャースタジアムで行われ、「2番、DH」で出場したドジャースの大谷翔平は、初回から安打を放ち、3試合連続安打をマークするなど、幸先のいいスタートを切りました。

 ドジャースは一回、ベッツ右前打の後に第1打席に立った大谷が、カウント1-1から左腕コービンの外角シンカーを逆らわずに左前打。続くフリーマン四球の無死満塁から、T・ヘルナンデスの遊ゴロ併殺打の間に1点先取しました。

 ドジャースは二回、一死一、二塁からバーンズ、ベッツの連続適時打で2点追加。さらに一死二、三塁から大谷に2打席目が回ったが、初球を打って二塁ゴロ。

 ナショナルズは三回、一死二塁からウインカーの2ランで1点差に迫りました。

 ドジャースは四回、二死一、三塁で大谷に第3打席が回り、またも初球を打って二塁ゴロ。

 ドジャースは五回、K・ヘルナンデスのソロ本塁打で1点加え、リードを2点に広げました。

 ドジャースは七回、無死二塁で大谷に第4打席が回り、ここも初球を打って中飛に倒れました。大谷はこの試合、得点圏で3度打席が回り、いずれも凡退。これで大谷は今季の得点圏では19打数1安打の打率5分3厘。しかし、ドジャースは一死一、三塁からT・ヘルナンデスの投手内野安打の間に1点加えました。

 ドジャースは九回、二死二塁からベッツのこの日5本目の安打で1点加え、さらに二死一塁から大谷に第5打席が回り、三塁内野安打。結局、大谷はこの試合、5打数2安打で打率は3割4分1厘。松井秀喜に並ぶメジャー日本選手最多の通算175本塁打の更新はこの日も成りませんでした。試合は6-2でドジャースの勝利。

 また、大谷は今季26安打のうち、16本が長打で、二塁打10本は両リーグトップだが、開幕戦での得点圏での適時打の後、得点圏で20打席連続無安打(2犠飛を含む)という得点圏打率の低さは心配されます。それでもロバーツ監督は「(得点圏で19打数1安打は)理想的ではないが、シーズンを通して大谷が今のようにバットを振り続ければ、問題ないだろう」と信頼を寄せています。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。