米大リーグ、ドジャース対ジャイアンツが3日(日本時間4日)、ドジャースタジアムで行われ、開幕以来8試合本塁打が出ていなかったドジャースの大谷翔平選手(29)に、待望の一発が飛び出しました。ドジャース移籍1号で、本拠地のドジャースタジアムでも初のアーチとなりました。
「2番、DH」で出場の大谷は、一回、無死一塁、カウント2-2から左腕ハリソンの投げた低目のチェンジアップに空振りの三振。三回は、この回の先頭打者として、ワンボールからハリソンの変化球を打って一塁内野安打。一死後、スミスの左翼線二塁打で、大谷は一気に本塁へ生還。四回は二死一塁からハリソンの直球を打って左飛に倒れました。
こうして迎えた4-3と1点リードの七回、二死走者なしの場面で第4打席が回ってきました。投手は左腕ロジャース。カウント3-1からの5球目、外角高めのツーシームをジャストミート、打球速度169・9キロ、角度24度、飛距離131・1㍍の打球は右中間席に飛び込む本塁打となりました。大谷は、スタンドに入った瞬間、一塁手前で右手でガッツポーズをしたが、本塁打が出てのこの仕草は珍しく、それだけ、うれしい一発だったことが伺えました。
実に開幕から9試合目、41打席目という自身最も遅い初本塁打で、開幕から9試合連続5点以上のチーム記録更新となる5点目ともなりました。試合は5-4でドジャースが連夜の接戦をものにする試合巧者ぶりを発揮し、7勝2敗と、ナ・リーグ西地区首位を快走しています。
大谷は本塁打について「なかなか調子が上がってこなかったので、何とか1本出てよかった。納得できるスタンスで構えることを心掛けたのがよかった。(ロバーツ)監督からも自分らしくやってくれればいいと言われていたので、気持ちを楽にしてプレーすることができた。(ドジャースタジアムでの本塁打について)毎日多くのファン(この試合は5万2746人)が入ってくれて、それを自分の力に変えてやっていきたい」と、かみしめる様に話していました。
この本塁打で、大谷の2年連続、両リーグでの「本塁打王」へ突き進んでいく下地ができた感じがします。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。